ボトックス治療とは
ボトックス(ボツリヌス)療法とは、ボツリヌス菌が産生する天然のタンパク質「ボツリヌストキシン」を主原料とした薬を筋肉内に注射する治療方法です。ボツリヌストキシンは、筋肉が収集する力を抑える作用があり、この筋肉に対する特性を使ったさまざまな治療が行われています。
ボトックス治療の対象
- 片側顔面けいれん(片側の顔面がぴくぴくと痙攣し続ける病気です)
- 眼瞼けいれん
- 上肢・下肢の痙縮(脳卒中後などに手足の筋肉の緊張状態が続く状況です:下図)
- 痙性斜頸
ボトックス療法による効果は数か月ほど持続しますが、時間の経過とともに効果が薄低下してきます。そのため、継続な治療が必要になります。
※上肢・下肢の痙縮
当院でのボトックス治療
2024年10月より当院では、「脳卒中後の上肢・下肢の痙縮」「片側顔面けいれん」「眼瞼けいれん」に対するボトックス治療を行います。ボトックス注射により痙縮を改善させリハビリを行うことにより日常生活動作の改善が」期待できます。毎月第1, 3木曜日の14:00~15:00で予約制による治療を行っていきます。治療を希望される方は、まず治療が可能であるかなど診察と検査を行いますので、通常の脳神経外科外来(火曜日と金曜日の午前)を受診してください。治療が可能であれば木曜日の外来を予約いたします。なお、他院にてすでにボトックス治療を行っている方については、事前に情報を地域連携室まで送っていただき、ボトックス外来の予約が取れれば、薬剤を準備し予約日に治療を行います。